日本のワールドカップは決勝トーナメント1回戦で終了した。「ベスト4を」と話していた日本代表・岡田監督と選手にとって残念な最終結果ではあったが、MF松井は南アフリカ大会から代表チームと日本サッカーが得たものは大きいと感じている。
日本は2勝1敗でグループステージを突破。決勝トーナメント1回戦でパラグアイに延長PKで敗れはしたが、2002年大会以来初となるグループリーグ突破を達成した。
「一番は自信」と、グルノーブルMFはワールドカップでの収穫を問われて即答した。 「このチームでここまで来られた。いろんな選手と出来たし、こうやって結果を残すことができた。それが自分の財産、経験になる」。
大会前はほとんどの試合で、松井は先発ではなく、ベンチスタートが多かった。それが、ワールドカップ初戦直前に行ったジンバブエとの練習試合で先発メンバーの一人に抜擢。その後、大会中の日本の4試合すべてに先発して、世界大会の舞台で持てる力を発揮してみせた。パラグアイ戦では、クロスバーを叩く豪快なミドルシュートも放ち、勝利にあと一歩という惜しい場面も生みだした。
フランス1部リーグのルマンとサンティエンヌでもプレーした松井は、「今まで一度もああいう戦い方をしたことのないチームが、あの戦い方を理解してここまで来たのはすごいこと。これが日本の強さになるんじゃないかと思う。海外でやっている選手は一つのボールに対してファイトするのが当たり前。そういう、日本には足りないところは補えたと思う」と話した。
4年前のドイツ大会ではメンバー選考に漏れて悔しい思いをしていたが、今回、念願が叶って経験した大会を振り返って、松井はさらにこう言った。
「初めてのワールドカップで経験のない者もいたが、この大きな大会でここまで進めたというのは歴史的なこと。国外では1回も勝ったことがなかったのがここまで来られたのは、みんなこの大会で一丸となれたから」。
最後にPK戦でパラグアイに負けたことも、次への糧になると松井は話す。
「歴史に残る悔しい大会になったんじゃないか。でも人間はみんな悔しい思いをして上に上がっていく。これを忘れずに心に刻みながら、またサッカーをしたい」。



































