来月、南アフリカで開幕するFIFAワールドカップ大会へ臨む日本代表の大会メンバーが、5月10日、東京都内のホテルで発表になった。

 

 岡田武史監督自らが読み上げた大会登録の23人には、MF本田圭祐(CSKAモスクワ)、MF長谷部誠(ボルフスブルグ)、MF松井大輔(グルノーブル)、FW森本貴幸(カターニャ)ら欧州で活躍を続ける4人に、MF中村俊輔(横浜Fマリノス)とMF稲本潤一(川崎フロンターレ)という、欧州で長年にわたって経験を積んだ選手の名前が並び、FW岡崎慎司(清水エスパルス)、MF遠藤保仁(ガンバ大阪)、MF中村憲剛(川崎)、DF中澤祐二(Fマリノス)らと共に、岡田監督の下でワールドカップ予選を戦ってきた選手が中心の構成になった。

 

 また、GKには楢崎正剛(名古屋グランパス)、川島永嗣(川崎)に加えて、川口能活(ジュビロ磐田)が選ばれた。

 

選考基準について岡田監督は、「チームが目標にむかって勝つために、どういうメンバーがよいか。こういう状況ならどの選手が活きるか、できるだけ役割がダブらないように、多くの状況に対応できるように考えた」と説明。川口についても、「彼のリーダーシップ、みんなから一目置かれている彼の存在は、大会を闘う上でどうしても必要」と話し、1ヶ月に及ぶ長丁場の大会を勝ち抜くための構成であることを明らかにした。

 

ベスト4入りを目標に掲げている日本がグループステージE組で対戦するのは、カメルーン(6月14日、ブルームフォンテン)、オランダ(6月19日、ダーバン)、デンマーク(6月24日、ルステンブルグ)。

 

98年フランス大会以来2度目のワールドカップとなる岡田監督は、「ワールドカップで勝つために、攻守わたってアグレッシブにプレーし、全員でハードワークするサッカーをしたい」と話し、「まずはグループステージ突破をしなくてはならない。中でも初戦のカメルーン戦は重要。この23人で実現できると考えている」と力強く語った。

 

 日本代表チームは、今月21日に集合して国内合宿を開始。24日には壮行試合となるキリンチャレンジカップで韓国代表(於・埼玉スタジアム)と対戦する。

 

その後、スイス合宿中の5月30日にイングランド代表とオーストリアのグラーツで、6月4日にはスイスのシオンでコートジボワール代表と強化試合を行い、南アフリカへ入る。