2月10日にご案内したブラジル渡航情報(黄熱予防接種編)に続き、今回は、渡航準備~現地に入ってからの諸注意をお知らせします。

 

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まずは、査証(ビザ)について。
日本人がブラジルに入国する場合、目的、期間にかかわらず入国査証(ビザ)が必要です。ビザの種類には、通過ビザ(最長滞在許可期間10日間)、観光ビザ(同90日間)、一時滞在ビザ、永住ビザ等があります。
観光ビザは1回に限って延長できますが、在留期間が年間180日に制限されています。通算180日を超える場合は、一度ブラジル国外に出なければ再び観光ビザを取得することはできません。また、ビザの種類にかかわらず、ビザが発給された日から90日以内にブラジルに入国する必要があります。入国後は通過ビザを除き、その在留期間内であれば何度でも出入国できます。
観光査証を更新する場合は、有効期限内に所轄の連邦警察で申請しなければなりませんのでご注意ください。

 

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次はブラジルへの入国審査についてです。
ブラジルに入国した際は、入国審査官がパスポートと出入国管理カードに押す入国印を必ず確認してください。ブラジルと国境を接するボリビアやパラグアイ、ウルグアイ等の隣国から陸路でブラジルに入国する場合は、入国地点に出入国審査所がないことがあります。その場合は、直ちに最寄りの連邦警察支部に出頭して入国印を押してもらう必要があります。
外貨の持ち込みは現金、トラベラーズ・チェックともに無制限ですが、入国の際に申告が必要です。持ち出しの際は、いずれも米貨1万ドル相当額以上の場合は、持ち込み額を上回る額を持ち出すことはできません。出国の際に残った現地通貨を外貨(米ドル)に再両替するには、外貨を現地通貨に交換した際に受け取った換金証明が必要です。
税関検査では、身の回り品および総額米貨で500ドル以内の物品の持ち込みに対しては課税されません。限度額を超える物品に対しては、申告の上、規定の関税が課せられます。
また、動植物や食品の一部については、動植物検疫の観点からブラジルへの持ち込みが禁止されているものがあり、違反した場合には没収されます(日本へ持ち込む際にも同様の措置が採られます)。また、ブラジルからの出国時には国外への持ち出しが法律上禁止されている動植物等がありますので、ご注意ください(*1)。

 

*1)詳細は、各ブラジル総領事館(在東京ブラジル総領事館:電話03-5488-5451、在名古屋ブラジル総領事館:電話052-222-1106、在浜松ブラジル総領事館:電話:053-450-8191 )にお問い合わせください。

 

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ここからは、滞在中の注意事項です。
まず、パスポートは、常に携帯してください(ブラジル当局の要求に対してパスポートを提示できない場合は、拘留されることもあります)。
ご存じの通り、ブラジルは生活環境や文化、習慣など日本と大きく異なり、地域によってもさまざまな違いが見られます。近年では貧困や麻薬等を起因とした犯罪も多発していることから十分な注意が必要です。特に、各地で強盗やスリ、ひったくりが多く発生しているため、その被害に遭わないために、万全の防犯対策を心がけてください。主な注意点は下記の通りです。
○ 危険な地域やファベーラ(貧民地区)には絶対に立ち入らない。
○ 夜間、休日、人通りの少ない時間帯の外出は避ける。
○ 複数人で行動する。
○ 時計や貴金属類は外し、華美な服装を避ける。
○ カメラや財布、携帯電話等の取り出しは必要最小限にとどめる。
○ 必要な現金を小分けにしておく。
○ 宿泊先は、安全面を考慮して3つ星未満のホテルは避ける。
○ 見知らぬ人についていかない。

 

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ブラジル国内での移動についてですが、日本の国際運転免許証は、ブラジルでは使用できません。ブラジルの交通マナーや道路事情は極めて悪く、思わぬ事故に巻き込まれる可能性もあります。空港~市内間の移動、スタジアムや観光名所に外出する際は、なるべく旅行会社などが手配したハイヤーや料金前払いのタクシーを利用し、やむをえず各自で移動する場合は下記にご注意ください。
○タクシー
空港や観光地周辺で客待ちをしているタクシーや流しのタクシーの中には、メーターを倒さずに法外な料金を請求したり、故意に遠回りをする悪質なタクシーがありますのでご注意ください。
タクシーを利用する際は、料金前払い制の無線タクシーや、タクシー乗り場に待機しているタクシーをご利用ください。乗車時にはナンバープレートやメーターが作動していることを確認し、支払いは必ず車内で済ませ、釣り銭や財布を手に持ったまま降りないでください。
○バス
路線バス、長距離バス問わず、バスターミナル周辺を中心に強盗事件が多発していますのでご注意ください。
○地下鉄
駅出入口付近での強盗や混雑時のスリ、乗車口付近での発車間際の携行品のひったくりなどにご注意ください。

 

現地に関する最新情報は、以下の外務省や厚生労働省などのホームページに掲載されていますので、安全対策の「知識」と「意識」をしっかり持って、現地での観戦をお楽しみください。

 

なお、繰り返しの情報になりますが、日本とコロンビアの試合が行われるクイアバは世界保健機構(WHO)の黄熱予防接種推奨地域になっています。日本でワクチンを接種できる機関は27ヶ所で、渡航の10日前までに接種しなければなりません。接種には予約が必要で、希望者が多い場合は接種できないこともあり、また、渡航ピーク時には混み合うおそれがありますので早めに接種するようにしてください。
日本戦が行われるレシフェ以外の開催地では、マナウス、ブラジリア、ベロオリゾンテ、ポルト・アレグレが予防選手推奨地域内となっています。

 

 

外務省 海外安全ホームページ

http://www.anzen.mofa.go.jp/

(携帯版)

http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp

在ブラジル日本国大使館

http://www.br.emb-japan.go.jp/nihongo/

厚生労働省検疫所(FORTH)

http://www.forth.go.jp/

外務省領事サービスセンター

東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902

外務省領事局政策課(海外医療情報)

電話:(代表)03-3580-3311(内線)2850

 

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