ワールドカップ開幕を3週間後に控えて、5月21日、日本代表チームは埼玉県内のグランドで準備合宿をスタートさせた。
ワールドカップメンバーの23人に、この合宿から南アフリカまで帯同する若手4人を加えた顔ぶれで、合宿初日から約2時間の密度の濃い練習メニューを積極的にこなした。
岡田武史監督は、「大会まであまり時間もないので、1回1回の練習を無駄にしないように、いい練習をしていきたい」と話し、練習前のミーティングでは大会への準備を進める上での心構えなどを選手に伝えたという。
「ワールドカップという素晴らしい舞台でチャレンジできるのはすごいこと。勝てなかったらなどという不安を持っていくところではない」と話し、限られた準備期間の中でやるべきことに集中して取り組むように促した。
また、チームキャプテンにGK川口能活を任命したことも明らかにし、「グループスポーツが世界で勝ち抜いていくには、選手同士のコミュニケーションが非常に大事になってくる」と考える岡田監督は、そのかじ取り役として過去3大会を経験している川口にリーダーシップを発揮してくれることに期待を寄せた。
川口は、「みんなが同じ方向をむけるように、そういうチーム作りができればいいなと思います」と話した。
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日本代表は24日に壮行試合を兼ねたキリンチャレンジカップで韓国と対戦(於・埼玉スタジアム、午後7時20分キックオフ)するが、「韓国に2度も負けるわけにはいかない。勝ちにこだわった試合をしたい」と岡田監督は話した。
チームは韓国戦後、26日早朝に日本を発って高地合宿を行うスイスへ向かう。30日にはオーストリアのグラーツでイングランドとの強化試合を行い、6月4日にスイス・シオンでのコートジボワールとの強化試合を経て、南アフリカに移動する。南アフリカでは大会中、南の海沿いのリゾート地ジョージで調整を重ねる予定だ。
本大会での日本は、E組で14日の第1戦カメルーン、第2戦のオランダ戦(19日、於・ダーバン)、第3戦のデンマーク戦(24日、於・ラステンブルグ)と対戦する。
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