イングランド戦から一夜明けた5月31日、日本代表チームは地元クラブのFCシオンU21チームとスイス・シオン近郊で練習試合を行い、MF中村俊輔とFW矢野貴章がそれぞれ2得点し、6-0で勝利した。
イングランド戦の開催地オーストリアのグラーツから深夜、合宿地のサースフェーに戻り、この日はイングランド戦先発メンバーとそれ以外に分かれて練習。MF長谷部誠ら先発出場した選手らは回復トレーニングを実施し、イングランド戦に出場機会のなかったメンバーに、ベンチスタートだったMF松井大輔やFW森本貴幸らを加えた顔ぶれで臨んだ。
前半は、同21分にMF中村俊輔がFW玉田圭司のシュートリバウンドに右足であわせて先制。前半35分には、玉田がMF中村憲剛のスルーパスに反応して左から叩き込み、その4分後に玉田の折り返しを森本がゴール正面から決めた。
後半からはMF香川真司、矢野を投入。後半12分にその香川のヒールパスを受けた矢野が決め、同32分には中村憲剛のパスから再び矢野が叩き込み、後半終了間際に中村俊輔が矢野のパスを受けて得点した。
岡田監督は、「狭いピッチで難しい試合だったが、選手は自分の良さを出してくれた」と話した。
日本代表チームがサースフェー入りして以降、連日、地元テレビ局で日本チームに関する情報番組が放送されている影響もあるのか、試合会場となった山間の小さな町ザンクトニクラウスのグランド(サンタクロースの意味)には多くの人々が足を運んだ。日本国旗の小旗を手にした地元小学生らからは熱心な声援が送られていた。
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