スイス・サースフェーでワールドカップ・南アフリカ大会へ向けて強化合宿を行っていた日本代表チームは、6月5日、合宿最終日を完全休養で終了して、スイスアルプスの山村を後にした。

 11日間に及んだ1800メートル地点での高地トレーニングについて、岡田監督は「高地でかなり追い込んだ。ここからかなり良くなる」と振り返った。

 今回の合宿中に行った2度の強化試合では、イングランド戦、コートジボワール戦ともに黒星を喫したが、日本代表指揮官は「強い相手との試合も必要だった。我々のやることがより明確になった」と話し、手ごたえを手にした様子だ。

 

 大会初戦のカメルーン戦へ残り1週間余りとなり、今後の準備については「コンディションを整えることと、セットプレーの練習。あとは戦い方の統一」に重点的に取り組む意向を示した。

 課題としている攻撃についても、「勢いをつけて前へ出ていけるプレー」が必要と話し、「いまは出来ていなくても出来る選手はいる。カメルーン戦の戦い方の意思統一も一日、二日でできる」と、選手とチームの可能性を口にした。

 また、初戦までの間にワールドカップ出場国と練習試合を計画していることを明らかにした。

 ただ、コートジボワール戦で右ひざを痛めて途中交代したDF今野については、じん帯の軽い損傷のため、カメルーン戦の出場を見送ることが明らかになった。回復には2週間を要すると見られている。

 

 サースフェーを後にした選手は、短いフリータイムで休養をとったあと、5日夜、ジュネーブに再集合してチャーター便で南アフリカに向かう。大会中の合宿地であるジョージには6日の昼頃入る予定だ。

 

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