日本代表のワールドカップ初戦となるカメルーン戦を翌日に控えて、岡田監督は代表チームの準備状態に自信を見せた。

 

 雲ひとつない快晴の下、6月13日、試合会場となるブルームフォンテンのフリーステートスタジアムで約1時間の公式練習を終えて、MF長谷部と共に会見場に姿を現した日本代表指揮官は、「明日はいよいよワールドカップの初戦で非常に大切な試合。われわれのやるべきことはやってきたと思っている。」と穏やかな表情で話した。

 

 南アフリカ入りの前にスイスで10日間の高地合宿を実施してきたが、岡田監督によれば、選手の高地順化も順調に進んでいるとのことで、「チームというのは核になる選手の調子がよかったり悪かったり、けが人が出たり、とその場その場で調整していくところがあるが、今回は不思議とこの初戦に向けて、コンディションを含めて非常にいい状態で来たと喜んでいる」と言い、「明日は選手たちが自分たちの持てる力のすべてを出し切るような試合をさせてやりたいと、そうすれば必ず結果も付いてくる」と語った。

 

 カメルーンとの対戦成績は2勝1分けの負けなしだが、公式戦での対戦は2001年のコンフェデレーションズカップのみ(2-0勝利)。今回のチームにはイタリアのインテル・ミラノで活躍するFWエトー、マジョルカFWウェボ、同じくスペインのレアル・ベティスでプレーするMFエマナら、技術、パワーともに持ち合せた逸材が揃う。

 

 「エトーはマンマークできる選手じゃない」と岡田監督。「エトーだけじゃなくてエマナやウェボという攻撃のタレントが豊富なのでエトーだけをマークすればいいわけではないが、エトーの特長等を選手に伝えて、一人ではなくて何人かで押さえられればと考えている。」

 

 4大会連続で本大会に出場している日本は、韓国と共催した2002大会で決勝トーナメント進出を果たしたが、日本以外での開催では勝ち星がなく、14日に1勝を挙げて2010年大会を白星スタートで飾りたいところだ。

 

 長谷部は、「カメルーンはエトーを中心に個々の能力が強い選手が揃っている。僕たちは組織で戦えるかというところをやっていきたい」と話し、「準備期間でなかなかいい結果を出せなかったが、コンディションはすごくいい。チームの雰囲気もすごく良くなってきた。明日は絶対に勝ちに行きたい」と力強く言った。

 

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