日本代表・岡田監督は、6月14日にワールドカップ・南アフリカ大会初戦のカメルーン戦で日本があげた初勝利にも淡々とした様子で、試合の終了は次の試合へのスタートを意味すると強調した。

 

 ブルームフォンテンのフリーステート競技場で、日本は前半39分に本田が挙げた得点で1-0の勝利を収め、この日、ヨハネスブルグでデンマークに2-0で勝ったオランダと同じ勝ち点3を獲得。得失点差でE組2位につけた。日本のワールドカップでの勝利は2002年大会以来初めて。

 

 「今日の試合終了のホイッスルというのは次のオランダ戦の始まり」と岡田監督。「(試合終了直後には)すぐに次のオランダ戦のことが頭に浮かんだ。今日は勝つということに本当に徹した試合をしたので、オランダにどうしなければいけないのかということが頭に浮かんだ」と勝利の瞬間の心境を振り返った。

 

 カメルーンは後半反撃に転じ、日本が押される場面もあったが、チームはよく集中したハードワークを最後まで失わなかった。

 「カメルーンは非常に個々の技術、フィジカル能力が非常に高く、タフなゲームになると予想していたが、やはりそうなった」と日本代表指揮官。「後半、プレッシャーをかけ続けられるかどうかが、われわれの一つのポイントだった。選手は最後までよく集中を切らさずに頑張ってくれた。ただ、もう少し攻撃に出て行けるものがないと、上へは行けない」と課題も口にした。

 

 そして、1勝は手にしたが、決勝トーナメント進出が決まったわけではないと付け加えた。