ワールドカップの舞台で強豪チームとの対戦ともなると、1試合中に訪れるチャンスは限られているだろう。だが、日本代表FW岡崎慎司と大久保嘉人の二人は、6月19日のオランダ戦でチームが必要としているゴールを狙っている。
日本は6月14日の大会初戦のカメルーン戦に本田の貴重な得点で勝利を収めて“地元”アフリカ勢を下し、2010年大会を白星でスタートさせた。CSKAモスクワMFの本田はこの日、FWとしてプレーした。
日本は大会前の強化合宿で4連敗。しかも、その間に挙げた得点はイングランド戦での1点のみ。だが、カメルーン戦では、大久保が得点場面で、右から上がったMF松井のクロスに相手を引き連れてゴール前へ走り込み、その裏の空いたスペースを本田が突いてゴールを決め、後半交代出場した岡崎はポストを叩く、あわや追加点という場面を演出した。
岡崎は、「FWとしては結果が欲しかったが、あの積み重ねがゴールにつながると思う。今できることは、とにかく数多くのチャンスに絡んでいくこと。その中でゴールを決められればいい」と言った。
清水エスパルスFWは、昨年9月のオランダ戦を振り返りながら、「前回はあまりゴールに迫れなかったので、今度は速い攻撃で相手を脅かしてゴールを決めたい」と話した。
大久保はダーバンという海辺の土地での試合が有利に働く可能性を指摘した。
「大事な試合になる。勝ち点3を狙って行ければいい。(カメルーンに)1勝してチームの雰囲気はすごくいい。低地に行けばもっと走れると思う。守備に追われる動きが多くなると思うが、それをしっかりやって、そこから上がって行って、少ないチャンスでも絶対あると思うので、そこをものにできればいい」と自信を示した。