日本は19日、ワールドカップ・南アフリカ大会第2戦でオランダに1-0で敗れたが、決勝トーナメント進出をかけた24日のデンマーク戦へ向けて、速やかに気持ちを切り替えることが重要になると、代表選手らは異口同音に唱えた。
オランダに敗れたものの、日本はE組2位をキープ。19日夜に行われた同組もう一つの試合でデンマークがカメルーンに2-1で逆転勝ちし、勝ち点3で日本と並んだが、得失点差で日本(0)がデンマーク(-1)を上回った。このため、日本はグループ最終戦のデンマーク戦に勝つか引き分けるかで、2002年大会以来となるグループステージ突破が決まる。
MF遠藤は、「勝ち点1は取れた試合展開だったので、負けは悔しいし、もったいない。失点まではしっかり守れていたし、ボールを取ったあとも前回よりは落ち着いて回せていたので狙い通り。それなりにかたちになってきている。日本はもっとやれたと思う」と振り返った。
だが、2009年AFC年間最優秀選手にもなったガンバ大阪MFは、こう続けた。
「でも、もう(試合は)返ってこない。悪かったことはしっかり修正して、チャンスをしっかりとモノにしないと、こういう舞台では無理だと思う」
昨年9月の親善試合で0-3で負けて以来の対戦となったが、改めてオランダとの違いを訊かれた遠藤は、「特にこれというのは感じないが、パワーを使うところが上手いし、ここぞというところはすごい迫力で来る」と答えたが、「でも、そんなに暗くなる必要もない。暗くなるのは良くないし、いいこともない」と指摘して、前向きに進むことが大切だと説いた。
MF松井も同じ意見で、「今はメンタルが一番大事」と強調。「前半0-0だったし、展開は想定内だっただけに、できれば引き分けたかった。でも、今考えなくてはならないのは、次でしっかり勝ち点を取ること。どこが悪かったとかを考えるのではなく、デンマーク戦へ向けて早く寝て早く疲れを癒すこと」とグルノーブルMFは言った。
FW岡崎は試合を前向きにとらえている。
「最終的に負けてしまったので(相手との)差はあるが、前ほど強くは感じなかった。相手は出てこれなったし、チャンスもあれ(失点場面)だけだったと思う。日本のペースになっているところもあったし、いいシュートもいっぱいあったと思う」と清水FWは話し、自身のプレーついても「今日は決められなかったけど、自分の形が出ている。次はもっと貪欲行きたいし、決めるという気持ちが絶対に大事。日本でも勝てるのではという希望を持てる試合ができた」と今後に意欲的だ。
MF本田は、今年1月にCSKAモスクワに移るまで、オランダのVVVフェンロでプレーしていた。この日のプレーを訊かれて、「今日はよくなかったし、あまり楽しくなかった。もっと自分を磨いて行かないと向上しない」と不満を隠さなかった。さらに、「次は勝ち点が必要。初戦同様に楽しみたい」と言った。
日本-デンマーク戦は24日夜(現地時間)にルステンブルクで行われる。