ワールドカップ決勝トーナメント進出がかかる24日のデンマーク戦へ向けて、日本代表が6月22日、キャンプ地のジョージで一部非公開練習を行った。
日本はグループステージ2試合を終えて1勝1分けで、デンマークとは勝ち点3で並ぶものの、得失点差で相手を上回り、E組2位につけている。この結果、このステージ最終戦となる24日の試合でデンマークに勝つか引き分けるかで、2002年大会以来となるベスト16入りを手にすることができる。
試合開催地入りする直前の22日の練習は約90分間のほとんどを非公開で実施。セットプレーの確認に時間を割いたという。
だが岡田監督は、重要な闘いを前に、技術・戦術以上に強い気持ちが試合結果を左右する大きな要素になるとして、選手らの奮起を期待した。
日本代表指揮官は、「両チームにとってビッグマッチ。こういう試合をものにできるかは、戦術などを越えた力が必要。選手たちが充実したメンタリティを持って戦えるようにして、(持てる力を)出しつくしたような戦いをしたい」と語った。
前日、19日のオランダ戦からのリカバリーを促すために、選手に完全休養を与えていたが、「今日はちょっと強めに練習したが、明後日にはいいコンディションになっていると思う」と、調整に自信を見せた。
デンマークについては、「非常によく組織されているいいチーム。簡単な試合にはならない。セットプレーでの高さとロングボールの対応、うちが相手の堅い守備をいかにこじ開けられるかも課題」と話し、さらに「ベントナー中心にいろいろな攻撃が出てくる。要注意」と警戒した。
デンマークは初戦でオランダに0-2で敗れたものの、2戦目でカメルーンに2-1の逆転勝ちを収めた。その時の得点者がFWベントナーとFWロンメダールの2人だった。
MF長谷部は、「僕たちにとって決勝トーナメントに行けるか行けないかは大きなこと。次の試合は大きなチャンス」と話し、引き分け狙いの戦いでは結果が出ないと強調した。
「引き分けを狙って分けに持ち込めるものではない。最初から自分たちのサッカーをして勝ちを狙いに行く。次の試合に全てをかけて、チーム全員で戦って決勝トーナメントに進みたい」と力強く語った。
試合は現地時間24日夜、ルステンブルクのロイヤルバフォケン競技場で行われる。