2002年大会以来となるワールドカップ決勝トーナメント進出へ勝ち点1と迫っている日本だが、命運をかけた24日のデンマーク戦で、MF中村は控え組が試合にプラスアルファの効果をもたらし、チームの勝利につながると考えている。

 

 横浜FマリノスのMFが今回の南アフリカ大会で出場したのは19日のオランダ戦後半64分から。チームはすで0-1のビハインドだった。

「0-1で負けていて攻めに行かなくてはいけない。一番いいのは1-1に追いつくことだけど、相手が相手のレベル。0-2、0-3で終わったら意味がないから、自分も攻めているだけでいいわけじゃないので難しかった。でもチームの戦い方はよかったと思う」と、オランダ戦を振り返った。

 

 元セルティクMFがデンマーク戦で先発の機会を得られるかは不明だが、控え組でも途中投入でチームの力になれると語る。

「試合に入ってきた選手がスイッチを入れる。その役目以外にもそれぞれ個性がある」と中村俊は言い、それを活かすことがチームのパワーアップと勝利につながると話した。

 

 

 MF中村憲も出場機会に恵まれていないが、準備を整えて臨戦態勢にある。控え組は、オランダ戦の翌日に南アフリカ2部リーグのミランと練習試合を行い、試合勘とコンディション調整をはかった。

「外から見ていても守備は安定しているので、それはこのまま続けてほしいし、自分が入ってもそのイメージは持っているので、チームのために頑張りたい」と中村憲は言う。

 

 デンマークについては「カウンターが強烈で、組織でしっかり守った上で、個人で前へ出られる選手が多い。先に点を取られると難しくなる」と警戒を示して、こう続けた。

「1対1で負けないこと。もし負けても、今まで通り、周りの選手がカバーすればいい。守備からしっかり入って、セットプレーで先制できれば、相手にプレッシャーをかけられる。みんなで一丸となって、いい戦いをして上へあがりたい。」