ワールドカップ・南アフリカ大会で、6月24日、日本代表はグループステージ最終戦でデンマークを3-1で下し、2002年大会以来となる決勝トーナメント進出を決めた。
引き分けでもグループステージ突破が決まる日本だったが、試合開始から攻守に渡って積極的なプレーを展開した。
立ち上がりこそ、相手にスペースを使われてクロスを上げられ、ゴール前まで迫られる場面もあったが、前半17分にMF本田のFKで先制すると、フォーメーションを変えて守備の安定を図り、前半30分にはMF遠藤が正面25メートル付近からのFKを決めて、前半2-0のリードを奪った。
日本に勝ち点で並びながらも、得失点差で下回るデンマークは勝たなければ決勝トーナメント進出の望みを断たれる。ベントナー、トマソンの攻撃陣に両サイドバックが絡む攻撃で何度かチャンスを作るが、DFケアーを出場停止で欠いて、守備に本来の安定性を欠いた。
それでも、後半積極的な選手交代で活路を見いだそうと試み、81分にはMF長谷部のアガーへのプレーがファウルと取られてPKに。トマソンのキックをGK川島が一度は止めたが、すぐにこぼれ球に反応して1点を返した。
だが後半残り3分で、途中出場のFW岡崎が、本田からのパスに右足を合わせて追加点を決めた。
岡田監督は、「今日選手たちが臆することなく、冷静かつ激しく闘ってくれた。素晴らしい選手たちに感謝したい。相手は早目にパワープレーをしてきたが太氏は度汁ことなく、よく耐えてくれて、カウンターから3点目を取ってくれた。我々としては理想尾的な展開」と選手のハードワークを称賛した。
さらにこう続けた。「我々のチームというのは、他のチームにない力がある。サポートメンバーを含めた27人、スタッフが一つの目標に向かって一つになれるところ。サッカーがチームスポーツであることを証明しようとスタートして、それを見事に証明してくれた。ただ、我々の終着点はここではない。次のパラグアイ戦に向けて、今日は一日リラックスさせてやりたいと思うが、明日から(準備を)スタートしたい」。
日本はグループステージE組を2勝1敗勝ち点6の2位で通過し、決勝トーナメント1回戦でF組首位通過のパラグアイとプレトリアで29日に対戦する。なお、E組首位通過はオランダ(3勝)だった。
犬飼会長コメント
これまで色々な経験を積み重ねきたことが結果に出た。
しかし、まだ目標の第一段階。一つ一つ戦って行かなければならない。
次はパラグアイと戦ってベスト8を目指す。
選手は試合をする度に自信をつけて、チームがまとまってきた。日本のサッカーで勝てた。
勝って強くなっていく。次を期待したい。
韓国の鄭夢準氏(FIFA副会長)も応援に来てくれた。
とても喜んでくれて三度も握手をした。
韓国と共にラウンド16に進めてとても嬉しい。