ワールドカップ決勝トーナメント1回戦のパラグアイ戦を2日後に控えて、日本代表は6月27日、キャンプ地のジョージからプレトリアへ移動後、同市近郊のグランドで冒頭以外は非公開で練習した。
連戦と移動の疲労を考慮して練習量を抑えての調整になったが、練習前にパラグアイのセットプレーを分析した映像を見た上で、自らのセットプレーを確認。また、このラウンドから延長でも決着がつかない場合にはPK戦が導入されることから、PK練習も行った。
02年大会以来初の決勝トーナメントとなった日本は、パラグアイに勝てば日本サッカー史上初のワールドカップ準々決勝進出が決まる。
岡田監督は「連戦や移動で選手に疲れがあるのは当然。試合当日にはいい状態になると思う。セットプレーがカギになる。セットプレーでやられないようにしないと」と言った。
パラグアイは98年以降4大会連続通算8度目の出場で、グループリーグF組でイタリアに1-1分け、スロバキアに2-0勝利、ニュージーランドに0-0分けの1勝2分け無敗で首位通過した。日本との過去の対戦成績は1勝3分け2敗で、99年コパアメリカでの対戦(0-4の負け)以外はすべて親善試合。FIFAランクではパラグアイが31位、日本は45位。
MF長谷部は「非常に前から激しくプレッシャーにくる。スター選手がいるわけではないが、組織として戦っている、日本と似たようなチーム。球際や1対1では激しく来ると思うが、まずは気持ちで負けないようにしたい。日本でも南アでもたくさんの人たちが応援してくれている。期待に応えるためにも勝ちたい」と話した。
日本対パラグアイ戦は29日、プレトリアのロフタス・バースフェルド競技場で行われる。