6月27日、今日がジョージ滞在最後の日。
6月6日にスイスからここ南アフリカ・ジョージに入り、早や3週間。ジョージのスタジアムで練習し、ジョージの空港から、ブルームフォンテーン、ダーバン、ルステンブルグの試合会場に飛び、またジョージに戻って調整を行う日々はあっという間に過ぎて行きました。
昨年から何度もジョージの関係者の方々と打ち合わせを行ってきました。皆様のご尽力のおかげでスタジアムは芝生も施設も完璧な状態で3週間使うことができました。メインとサブの2面を持ちトレーニングに集中できるスタジアムで使い勝手の良いキャンプには最適なものとなっていました。
ホテルでは自然に囲まれた静かな環境で本当にリラックスできました。身体を休め、仲間とコミュニケーションをとり、練習・試合への集中力を高める、といったキャンプ地に求められる要素を全て高いレベルで満たしていました。大会がはじまってからチームの一体感がさらに高まったのですが、この環境が寄与したことは間違いありません。また「日本では大会が進むにつれて盛り上がってきている」と日本の家族や知人から聞くのですが、ここにいると全く実感はわきません。様々な情報に惑わされることなく、次の試合、また次の試合に集中して準備を進めていくことができました。
メディアセンターの建築、運用も無事進み、多くのメディア関係者の方々にご利用いただき、日本への情報発信の拠点として機能できました。
また、一般公開トレーニングやタウンシップでの交流会では多くの人とふれあうことができましたが、イベント時だけでなく、日常で接する全てのジョージ市民の方々が温かく迎えていただき、応援していただいた事は間違いなくチームの力となりました。本当にありがとうございました。
我が家のようになったジョージを離れる今日、ここから日本に帰国するのではなく、皆様に「次も頑張れ!応援しているよ!」と言って送り出してもらえる事は何よりお世話になった方々への恩返しになったのではないかと思っております。
いよいよ決勝トーナメントです。
チームは午前の飛行機でジョージを発ち、パラグアイ戦の試合会場のプレトリアに入り、夕刻から早速、トレーニングを行いました。
明日、スタジアムでの公式トレーニング、記者会見を行い、明後日14時のキックオフです。
日本中のサポーターの皆さんとジョージの皆さんが一日でも長くワールドカップを楽しめるように、一つでも多くのゲームができるようにチーム一丸となって闘っていきたいと思います。
(日本代表チームスタッフ)