練習後の海外メディアのインタビューで長友が言った言葉。
「初戦は非常に重要。チームが波に乗れるか、乗れないかは初戦次第。決勝戦のつもりで戦う」。
南アフリカW杯後に、戦いの舞台を世界でもトップレベルのセリエAに移した左サイドのサムライ。
より精悍(せいかん)さが増し、たくましくなった。
W杯直前に少ないチャンスをものにし、守護神の座を奪った川島も、
「最初の試合が重要な意味を持つと思っている」。流暢(りゅうちょう)な英語で力強く語った。
彼らの話を聞きながら、W杯の初演のカメルーン戦を思い出した。
日本での最終フレンドリーマッチ、対韓国戦で0-2で敗れ、世論のサムライブルーへの期待は正直低かった。
しかし、アフリカの強豪、カメルーンに勝ったことで自信を取り戻し、
そして個々もチームとしても躍動。結果ベスト16入りし、人々感動を与えた。
そのピッチに立っていた長友と川島。
4年後のブラジルW杯を目指す若い日本代表選手の中で、彼らの存在は貴重。
気負いを全く感じさせない自然体でありながら、要所要所で手綱を引き締め、若手をリードしている。
そんな彼らが唱える初戦の重要性がチームに浸透すれば、また一歩優勝と世界に近づく。
(日本代表チームスタッフ)