シリア戦の前日、公式練習には代表チームらしい独特の良い緊張感が漂っていた。
その雰囲気は、見守るわれわれチームスタッフをも引き締めた。
「初戦からの課題は(プレーの)テンポ上げること」とキャプテン長谷部。
ボールを保持する時間が長かったものの、相手に合わせてプレーしてしまったということだろう。
対戦国は日本の実力を警戒しているだけに、それを超える力を発揮する必要がある。
そして、そのポテンシャルが十分にあるだけに主将は、
「自分たちのサッカーをして勝ちたい」と、いつになく気持ちを高めていた。
ザッケローニ監督は長谷部をキャプテンに選んだ理由について、
「W杯でキャプテンだったから任せているのではない。
技術と精神の両方のレベルがキャプテンという責任を引き受けるにふさわしい」と評価している。
初戦で吉田のゴールをアシストした長谷部。
チームをけん引し、しっかりと選手たちをまとめ上げてくれることだろう。
(日本代表チームスタッフ)