キリンチャレンジカップに向けて仙台市内での合宿に入った日本代表チームは、練習先がけて、地元小中学生との交流会を実施しました。
いまだ震災の影響が残る沿岸エリアで活動している小学生、中学生チーム13チームをユアテックスタジアム仙台に招待。約250人の選手と指導者、保護者の方々に参加いただきました。
まずザッケローニ監督が子供たちに「私は子供の頃、どのスポーツをやろうかと考えた時に、個人競技かチーム競技が悩んだが、チーム競技はチーム皆で喜びを分かち合えるところが素晴らしいと思う」とメッセージ。
その後の質問コーナーでは「子供の頃にあこがれていた選手は」「誰が一番食事を食べますか」「日本が世界に通用すると思う点は」などの質問に選手が答えました。
チーム毎に記念写真を撮った後、全員が握手をして子供達はピッチを後にし、その後のトレーニングを見学してもらいました。
宮城県出身の今野選手は「緊張している子が多く東北人らいしなと昔の自分を見ているようで懐かしく思った。僕はいつも東北代表、宮城代表の今野だと思ってプレーしている。ウルグアイ戦でも子供達に自分の泥臭いプレー、諦めないプレーを見てもらいたい」と語っていました。
12日に帰国した長友選手は交流会には間に合わなかったが、トレーニング終了間際に到着。スタジアムから見送る役をかってでて、子供たち全員と握手。
チームは交流会の後、トレーニングに移り、リカバリーメニューに時間を割いた後、戦術の確認を行いました。明日、宮城スタジアムで公式トレーニングを行い、14日、ウルグアイと対戦します。この宮城の地で、世界の強豪に挑む姿を東北地方で頑張る方々に見てもらえるよう、短い期間でですが準備を進めたいと思っています。
(日本代表チームスタッフ)
豊田陽平選手
サッカーを通してでしか、なかなか僕らは(被災地の)力になれないので、こういう機会をもうけていただき、九州に住んでいる僕にとっては有難かったです。
(ウルグアイ戦出場の)チャンスをいただけるように、練習からしっかりアピールしていきたい。試合に出れたらチームのために、国のためにしっかりプレーしたいと思います」
今野泰幸選手
短い時間でしたが、子供たちといい交流ができたと思うので、何かを感じ取ってもらえばいいかなと思います。
これからワールドカップに向けて競争は激しくなっていくと思うし、競争によって日本代表が強くなっていけばいいと思う。自分も競争に勝てるようにこれからも努力していきたい」
長谷部誠選手
選手からも何かできないかと提案もあって、協会に話をしてこういう形にしてもらった。もう少し時間をとれれば良かったけれど、子供たちにとって思い出になってくれればいいかなと思う。
(14日のウルグアイ戦は)今日来た子供たちが、将来あの舞台に立ちたいな、と思えるような試合をしたいと思います。